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毎朝午前7時頃家を出て小学校に行く時、角の豆腐屋が豆腐の香りで辺りを満たしていた。もう記憶にないが、おそらく休みは滅多なことでは取っていなかったと思う。
「お買い物は毎日必要なものだけを買ってくるのが新鮮で一番いいのよ。」といった母の言葉頭に浮かぶ。今や、野菜や肉も遠くからトラックに乗せて運んでくるので、地域で生産された新鮮なものの方が珍しくなり、産直というレッテルを貼られている。もはや店頭を見ても旬の野菜果物が何かという知識さえ得ることができない。
24時間体制で翻訳をやって、めざましにコンビニ食を食べたりして体を壊してしまった時にこの本を買ったのを覚えている。Rodale は有機農業を提唱する出版社で、当時からファンだったがこの本をアメリカの書店で手に取ってすぐに購入した。この本では、加工食材、精製食材を避けて保存料などが入っていない基本的な食材で調理をする方法を紹介している。
実はこの本で料理をしたというわけではなかったのだが、レシピの材料を参考にして白米、精製小麦粉は、玄米、全粒粉に置き換え、食塩は粗塩に置き換え、砂糖は蜂蜜やメープルシロップに置き換えなどして自分なりのレシピを一から作り直すということをそれ以来心がけている。
そろそろこの本からの料理もしようと、Kindle版をダウンロードした。Notion のページにコピーペーストしやすくなるからだ。随分と高価な本だったが、Kindle版なら安価だ。
僕が子供の頃はスーパーなどなく、加工品もあまり売られていなかった。母の料理も本にあるレシピもほとんどがホールフーズでできていた。それが、今やスーパーの棚の大半は加工食品が占領している。
YouTube に見られるプロのシェフに見られるレシピも参考になる。トマトの缶詰などを使っていることはあるが、それらも同じものを新鮮な材料から作ることができる。
なんのことはない、ホールフーズクッキングとは我々が何千年も行い続けてきた調理法なのだ。ある程度は時間がかかるが、人間の体が予測できず蓄積され長い間に健康を損なう化学薬品、農薬などを無為に摂取し続けるよりはマシだ。第一ホールフーズクッキングの方が、結果的に安くなるし味も栄養価も優れている。